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TOKYO RAINBOW PRIDE で、嬉しかったこと。

Yo Kamimura

 早いもので、TOKYO RAINBOW PRIDE 2017から2週間が過ぎようとしています。土日ともに5月の暖かな風に恵まれ、代々木公園内の会場はたくさんの人々で賑わっておりました。エイルズヨウクサカベもファッションエリアにブースを出展し、昨年度の出展時とは比べものにならないくらいたくさんの人々に訪れていただくことができました。

 二日間の出展で出会う方々との交流の中で、嬉しいことがたくさんありました。特に感慨深かった出来事が三つ。

 一つは、ドラァグクイーンさんに「いくら?」と聞いてもらったことです。エイルズのブースから少し離れた人の波の中を泳ぎ、通り過ぎようとしていた一人のドラァグクイーンさん。ふと、人波をそれてつかつかと歩いてこられたかと思ったら、赤いウィングチップをエレガントに指差し、「これいくら?」と、声をかけてくださったのです。

 私はずっと、ドラァグクイーンさんたちはハイヒールのロングブーツを好むから、エイルズのようにヒール高3cmのドレスシューズには興味がないだろうと思い込んでいました。でも、赤い色に惹かれてくれたんでしょうか。それとも、ドレスシューズが好きなお友達の顔が頭に浮かんだのでしょうか。その人は私の答えを聞いてからすぐに、待っていてくれたお友達の元へ戻って一緒に人波の中へ消えて行ってしまったので理由はわからずじまいでしたが、思いもよらずその方の目に留まることができたという出来事が、とても嬉しかったのです。

 そして二つ目は、靴のデザイナーさんたちが見に来てくれたことです。一人は元々海外からの留学生で、日本でデザインを学んだあと、今は関西で靴の企画をされているという方。TRP(以下同様、TOKYO RAINBOW PRIDEの略。)の出展ブース一覧で靴屋が出ると知り、東京出張のついでにわざわざ訪ねて来てくださったそうです。もう一人は東京近郊で靴の企画をされているという方。お友達とTRPに来られていた中、時間をつくって靴を見に来てくれました。なんて清楚で可憐なお嬢さん・・と思ってずっとお話をしていたら、最後ににこっと笑って「ニューハーフです。」と自己紹介をしてくださいました。

 お二方とも靴をとても大事に取り扱ってくださり、一足一足を丁寧に眺める時に見せてくれる明るい表情には、靴への愛情が溢れているかのようでした。それぞれに職場とお仕事を楽しんでいるご様子。靴作りは、なにやら難しくてタイヘンなことも多いけれど、どこかでいつも靴の仕事を頑張っている人たちにエイルズの靴を褒めていただくことができたことが、とても有難く嬉しく、胸があつくなってしまいました。

 そして三つ目。二日間の出展中に、「この靴はメンズですか。レディースですか。」と、聞く人にほぼ出会わなかったことです。さすが、LGBTの祭典と銘打ったイベントですね。「エイルズの靴は本質的に性別を問わない」ことを信条としているので、使用者の性別を見た目で限定されなかったことが、エイルズの靴をごくごく自然に受け入れてもらった証のような気がして、本当に嬉しかったです。

 TRPのイベントではなく普段の生活の中では、エイルズのチラシを見せたり名刺を交換した時に靴を見た人に「メンズですよね」と聞かれることがほとんどです。だから私が、エイルズの靴は一般的にはその見た目からメンズ専用だと限定的にとらわれかねないけれど、履きたいと思ってくれた人が履いて自己表現をしていただければいい。ファッションです。敢えて申し上げればサイズが22.5cm〜26.5cmの設計なので女性の体もしくはそのサイズの足の男性用の設計ですが、縦横サイズが選べるから足の形が合えば履く人の性別などはまず問わないんです。という、「女性用」「男性用」と、見た目でわけられた商品がマジョリティな今の世の中では簡単には理解していただけないであろう「ちょっと複雑なスタンス」を都度お伝えすることになるのです。

 2016年に初めてエイルズがTRPに出展することになったきっかけは、私がとある会で「こんなドレスシューズのメーカーです」といって商品を見せた時に、LGBTの協会でも活動をしているライフプランナーの方が、「性別を問わないというのであれば、LGBTの方々にも知ってもらったらどうか」とアドバイスをくださったことが始まりです。LGBT関連と銘打ったイベントなどに参加する機会を得た中でTRPを知り、気づいたら出展申請をして一人で乗り込んでしまっていました。

 第2回目となるTRP2017から2週間経った今では、今年も出展して良かったとしみじみ思います。初日の朝の準備が遅めだったために、回りのブースで既に色とりどりの衣装とメイクをし終わった若者たちが仲間たちといざお祭りへ!と意気込んでいたり、手に取りやすそうなかわいいレインボーのグッズを並べているこなれた商店主たちを見るにつけ、去年は気づかなかったけれど、「性別問わず」という信条を胸のうちにしまいこみ、まじめなドレスシューズを出している靴のブースなんて場違いではないか。と、思わず尻込みしていたところですが、声をかけてくださったり、「正にこういう靴を探していたんです。ボーナス出たら絶対買います!」と言ってくださったり、靴をしっかり試してくださったりする方々にすっかり元気付けられおり、気づいたらもう来年の出展のことを考え始めておりました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。これからも、もっともっとエイルズのことを知っていただけたらいいなと思います。

 最後に・・・。元々私の中に「LGBT」という人たちが誰なのか。そうでない人たちが誰なのか。という考え方がないことをお伝えしておきます。これについては私の幼少期の体験から自然に身についていることなので、いつかその体験についてお伝えできる機会があればいいなと思います。先に出て来たライフプランナーの友人に、なぜ私をLGBT関連のイベントに誘ってくれたんですかと理由を尋ねたことがあるのですが、いつもライフプランナーさんが「LGBTの協会に向けても活動をしています」という自己紹介をすると、「LGBTって何ですか」「あなたもLGBTなんですか」などとあれこれ質問する人が多い中で「へえ。そうですか。」としか反応せず、「LGBT」についてさも当たり前のような顔をして聞いているこの人(私)なら大丈夫!と思ったからだそうです。